ヘアリーベッチの種まきとその後の様子(2023年9-2024年4月)

自然農・家庭菜園

私は無施肥、無農薬、不耕起で野菜を育てる自然農に挑戦しています。
今回は、土づくりのため、緑肥としてヘアリーベッチの種まきをしました。

ヘアリーベッチをまこうと思ったきっかけは、「土を育てる ゲイブ・ブラウン著 NHK出版 」にヘアリーベッチのことが書かれていたからです。自然農をやってみようと思ったきっかけであり、「土を育てる」ってことの大切さを感じた本でした。皆さんも機会があれば読んでみてほしいです。
土を育てる 自然をよみがえらせる土壌革命 | NHK出版 (nhk-book.co.jp)

緑肥とは?

まず緑肥とは何か?です。
緑肥とは、土壌改良や肥料効果が期待される植物です。
ヘアリーベッチは、マメ科の植物で、この緑肥としての効果が期待できます。

それではマメ科の緑肥の効果はどのようなものでしょうか?

マメ科は、根に根粒菌が付きます。根粒菌はこぶのような形をしています。枝豆を育てたことがある方は、根にこぶのような塊が付いているのを見たことがあるのではないかと思います。この根粒菌が空気中に含まれている窒素をアンモニアに変換し、土の中にアンモニアを定着させます。
植物は窒素分を吸収することで、茎や葉を育てます。また、植物は空気中から直接窒素を吸収することができません。根からこのアンモニアから窒素を吸収します。
マメ科の植物を植えることで、土壌中の窒素分を増やすことが期待できます。
他に、土壌中に団粒構造(土がくっついて極小の団子状になっている状態)が出来る効果があります。団粒構造が出来ると、土と土との間に隙間ができ、通気性や排水性が高まります。また、団粒構造の中に水が含まれるため、保水性も高まります。そのため、根が伸びやすくなる、根腐れしにくくなる、水切れが起こりにくくなるなどのメリットがあります。
畑では、マメ科の植物であるクロバーがよく使われています。

ほかにも、雑草の抑制や有機物の供給、カリの供給などに役立つイネ科の植物(ソルゴーやオオムギ、エンバクなど)、センチュウの防除に役立つキク科のマリーゴールドなど、様々な緑肥があります。

私は春にクロバー、オオムギをまきました。
まだ1回まいただけなので、目に見えた効果は分かりませんが、雑草の抑制には効果がありました。裸地になってしまうくらいなら、緑肥をまくことをおすすめします。

ヘアリーベッチってどんな植物?

原産 西アジア
科属 マメ科ソラマメ属

マメ科ソラマメ属の一年草です。
一年草は、種をまいて成長し、花が咲いて種ができると枯れる植物のことです。だいたい春にまいて夏に花がついて枯れるもの、秋にまいて春に花がついて枯れるもの、のパターンです。
一年草のほかに、多年草、宿根草があります。多年草は花が咲いたあとも葉が枯れずに、何年か生きている植物です。宿根草は、冬になると一度、葉や茎が枯れるが根が生きていて、翌年また茎や葉が伸びてきます。
ヘアリーベッチは春に種をまいて夏頃に花が咲く春まきと、秋に種をまいて翌年の春に花が咲く秋まきの2つのまき方があります。
結構大きくなる植物で、茎は200㎝以上伸び、草丈は30~50㎝くらいまで高くなります。
根も50cm程度と深く伸びます。根が伸びるので、土を耕す効果も期待できるかもしれません。
ソラマメ属ですが、成長した姿はソラマメとは似ていません。

種まき(9月30日)

今回は、野菜が少なくなる冬に畑を覆えるように、秋まきとしています。
まだ畑として使い始めたばかりなので、肥料となる窒素分を増やすことと土壌の排水性の向上や土が柔らかくなることを期待しています。

【種子】
 商品名 まめっこ
 生産地 オーストラリア
 播種期 暖地・中間地 9月~11月初旬
 開花期 暖地・中間地 4月中旬~5月
 購入先 国華園

種はAmazonで購入しました。理由は、ホームセンターではなかなか見かけなかったためです。

種は1箇所に3粒まきました。3粒としたのは、枝豆の栽培で「自然の世界では莢から地上に零れ落ちるので、1つの莢に付いている実の数をまく」とおっしゃっている動画があり、自然農だから自然の摂理に従うということに、なるほどと思いました。そこで、ヘアリーベッチの実が付いている写真を見て2~3粒っぽかったので、3粒にしてみました。混み合って生育が悪いようであれば、間引きしようと思います。
下の左側の写真で、灰色っぽい小さな粒がまいた種です。

株間(まいた場所の間隔)は40cm程度です。
特に理由はありません。なんとなくです。
茎が200cm以上伸びる可能性があるので、間隔が狭いかもしれません。
右側の写真の壁際にまいています。壁際から右側の空き地に向かって伸ばすようにしたいと思っています。

今回は種まき後の水まきはしませんでした。
湿気がある土なので、そのままの状態で任せてみようかと思いました。
まずはしっかりと発芽してくれるとよいですね。

発芽後(10月14日)

芽が出ていました。
まだひょろっとしています。これから春に向けて大きくなって、窒素の固定と土を耕してくれることを期待しています。

11月3日

播種1カ月後くらい。
蔓が10~15cmくらいまで伸びてきました。

11月23日

だいぶ伸びてきました。
葉の緑も濃くなってきています。

12月29日

気温は下がって来ていますが、少しずつ成長しています。

1月27日

前月に比べてどうでしょうか?
気温が下がって来たからか、あまり変化が無いように思います。
若干、密度が濃くなったでしょうか。

3月3日

暖かくなってきて、2月中旬頃から一気に成長してきました。
枯れる6月頃まで伸ばしたい気持ちがありますが、春の作付けを始めるので、どうしようか思案中です。

4月7日

4月に入り気温が上がって生育が旺盛になってきました。
隣のスナップエンドウの支柱に這い上がってきています。
手前の通路まで伸びて来ているので、70cmくらいは伸びています。

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